- ブログ2件に対し差別的表現に相当するとの通報あり
- はてなでは、利用規約6-2-bにて「人種、民族、信条、性別、社会的身分、居住場所、身体的特徴、病歴、教育、財産及び収入等を根拠にする差別的表現行為」を禁じている
- これまで、ブログやブックマークコメントなど、個人の投稿において特定の属性に対する否定的な表現がなされている場合、具体的な差別行動を呼びかけたり、差別を目的として情報収集を行うようなものを除いては、個人の感想や心情の吐露にとどまるものであるとして、表現自体の是非は問わず、禁止行為に相当しないと判断した事例が多い
- しかし近年のヘイトスピーチに対する判例では、明確な侮蔑表現、憎悪表現、危害を加える意図を含む表現について明確に差別的表現に相当するものとされている。このような社会的情勢からは、個人のブログやブックマークコメントなどでの表現行為においても、過度な表現については差別的表現行為に相当するとの判断が妥当であると考えられる
- 今回、通報対象となったブログは、いずれも記事全体が日本人男性に対する憎悪表現に終始しており、使われている表現も「死ね」「皆殺しにする」など危害を示唆するものであったため、利用規約第6条 2-bに定める差別的表現行為に相当するものと判断し公開を停止した
- 現時点での判断基準としては、たとえ個人の意見であっても、個人の一時的な感想や心情の吐露にとどまらず、社会通念上、明確かつ強固な意図に基づくと認められる差別的表現行為については削除相当と判断する。特定の属性に対する危害を示唆するものや、差別に関する誤った情報やデマに類する情報を取り上げたものなども上記のような削除相当の差別的表現行為とみなす
- この判断基準は、言及対象となる属性を問わず、また、匿名ダイアリー、はてなハイクなど、サービス全域に適用される